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タイラクルカ

Artist | タイラクルカ

2000年東京出身。
2022年の個展「してん」を機に作家活動を開始。人間と関わりの深い動物を徹底的に、人の思考や行動を描いている。

 

 

個展
2025 個展「のてん」 (ダルストンギャラリー、東京)
2024 個展「れてん」 (Quadrivium Ostium、鎌倉)
     個展「るてん」 (TRiCERA、東京)
2023 個展「きてん」 (ACTギャラリー、東京)
2022 初個展「てん」(東京)


アートフェア
2023 ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023(福岡マリンメッセ、福岡)
2024 ART TAIPEI 2024(台湾)


受賞歴
2024年100人10人で野村證券賞受賞
2023年muni Art Awardで準グランプリを受賞
          ln依存東京でタグ特別賞、特別審査員陳彬賞を受賞
          IAG賞2023年受賞賞、八犬堂賞受賞
          ACTアート賞最優秀賞受賞
    上野の森美術館賞入選
2022年長亭GALLERY OJUN賞受賞

 

 犬という生き物は人にとって、とても身近な生き物であり、家族であり仕事仲間であり、良きパートナーであると思います。しかし、犬は人間ではありません。人間では無いからこそ、モチーフとして登場する時、あらゆる形で自己を投影できるのでは無いかと思います。
 

 私が作家活動を始めたての頃、政治家の風刺画を描いた際「なぜ女性は描かないのか」と質問を受けたことがありました。私は政治家の「人間」という生き物を描いていたつもりでしたが、その鑑賞者には「男性」という生き物が見えていたのです。人間というモチーフは鑑賞者が人間であるが故に、伝えたいものが見える前にモチーフの情報が先に立ち塞がってしまう人もいることを実感した出来事でした。


 犬という生き物はおよそ10万年の非常に長い歴史を持っています。その中で人間と出会い、生きるために共存しあっていました。美談に聞こえる犬の歴史ですが、ここ100年から200年の間に「純血種」という考えのもと行われる繁殖計画が盛んになりました。今の時代タブーとされる人種差別も、犬のこととなるとステータスになり、それを維持するために意図した近親交配が繰り返されることもあります。共依存の名の下に、離れることのないこの関係性はそれぞれ一つの生き物として客観的に見た時、非常に特異なものなのではないだろうかと思います。

 

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